自動車ローンでよく聞く「信販会社」ってどんな事する会社なの?

自動車ローンでよく聞く「信販会社」ってどんな事する会社なの?

信販会社って、消費者金融、クレジットカード会社と区別が付かないという方も多いと思います。果たしてどんな業務を専門におこなっているのでしょうか。

信販会社ってどんな事をする会社?

信販会社は販売信用を業とする会社です。販売信用とは、後払いや分割払いを利用して商品やサービスを購入する際に、消費者に付与される信用のことを言います。

例えば、信販会社はカードの申し込みをしてきた消費者について審査を行い、その人が代金後払いで買物しても大丈夫と判断すればクレジットカードを発行します。こうした審査業務やクレジットカード発行業務を行うのが信販会社です。

また、信販会社は、狭義では、割賦販売法に基づく登録を受け、ローンでの商品やサービス購入の斡旋を行う会社を言います。例えば、車を購入する際のオートローンなどを扱っているのが信販会社です。ほとんどの信販会社は、クレジットカード発行業務と割賦購入あっせん業務の両方を行っています。

信販会社は、販売信用を付与した消費者が商品やサービスを購入した場合、購入者に代わってその商品やサービスの代金を店舗に直接支払います。貸金業者のように、購入者に対して貸付を行っているわけではありません。

そのため、信販会社は貸金業法の規制を受けません。

信販会社が立て替えた分は、後で購入者に請求することになりますが、1回払いの場合は購入者は手数料なしで信販会社に立て替えてもらった金額のみを支払います。

一方、分割払いの場合には立替払い手数料が発生します。なお、信販会社は貸金業者ではありませんから、信販会社の立替払い手数料は、利息制限法や出資法の規制を受けません。

信販会社は何をして儲けているの?

ところで、信販会社は儲かる業態なのだろうかと疑問に思っている人もいるかもしれません。分割払いや割賦販売の場合はともかく、クレジットカードで1回払いで商品を購入しても、購入者は手数料を支払う必要はありません。


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「信販会社は手間をかけている割に利益は少ないのでは?」と考えている人もいるでしょう。実際には1回払いの場合にも、加盟店側が購入金額の3~5%程度の手数料を支払っていますから、これが信販会社の利益になっています。

けれど、クレジットカードの立替払い手数料や割賦販売手数料だけでは、信販会社の利益はあまり多くはありません。

そのため、ほとんどの信販会社は、貸金業者の登録を受け、キャッシング事業にも手を広げています。信販会社のクレジットカードでも貸金業者のカードと同様にキャッシングすることができます。信販会社のカードでキャッシングした場合にも、利息は利息制限法や出資法の規制を受けますし、貸金業法にもとづく総量規制の対象にもなります。

なるほど。やはり、貸金業者、クレジットカード会社との境界線は曖昧なのですね。

ちなみに、信販会社には、大手と言われる会社のジャックス、オリコ、セディナ、アプラスと、地域系言われるエリア内で活動する信販会社があります。

また、車のローンなどを扱うトヨタファイナンスや日産フィナンシャルサービスなどは、自動車メーカー系クレジットカード会社というカテゴリに属しますが、広義には信販会社と言っても間違いではありません。これらの自動車系のクレジット会社は、カーローン販売の需要が多いため、売上も大きくなっています。

信販会社

◎帝国データバンク発行の「TDB業界動向2014-1」によると、クレジットカード会社の2012年営業収益ランキングは以下のようになっています。

  1. 三菱JFJニコス
  2. JCB
  3. クレディセゾン
  4. オリコ
  5. 三井住友カード
  6. セディナ
  7. トヨタファイナンス
  8. イオンクレジットサービス
  9. ジャックス
  10. 楽天カード
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