2014年後半にアツい投資信託って何?世界で紛争が多いときに強い金融商品まとめ
2014年は有事が多い年
2014初秋の今、ウクライナ、ガザ、シリア、イラク、イラン、中国周辺など紛争が起きそうな地域が世界中にあります。
残念ながら、これからも紛争が拡大する懸念が大きいようです。
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有事で買いは「金」と「ドル」
戦争や大きな災害などの有事の際に、買うと良いといわれたのが「ドル」と「金」でした。
戦争に負けたり、災害で大きな痛手を受けると、その国の通貨は暴落し、価値がなくなります。
そのため、売り買いが多い、流動性が高いドルや金を買っておけば安心という意味でした。
また米ソ冷戦時代には、核戦争が起きても、金なら残るのではという、恐ろしい発想でも金が保管されました。
イラク戦争時の金とドル
しかし、2003年3月のイラク戦争の際には、開戦までは金やドルや原油は上がりましたが、開戦後すぐに下がり出しました。
そのため、有事の金やドルは「売り」と考える人が、プロにも増えてきました。
イラク戦争の場合は、半年前から開戦が予想されていました。そのため、金市場に参加している人は、有事の金は買いの鉄則にしたがって、金を買い続け、金価格は値上がりしていました。
そして開戦です。アメリカは快進撃を続け、開戦当初から、イラク戦争は早く終結しそうだと言われ、有事の金は買いの鉄則に従って買い増していたプロは、一斉に売りに転じで、金は売られました。
噂で買ってニュースで売る
これは、「有事の金は売り」ということではなく、「有事の金は買い」なのですが、「噂で買ってニュースで売られた」とも考えられます。
株式ではよくあることなのですが、あの会社の業績がよさそうという噂がたつとします。
儲かりそうだと、その会社の株を買う人が増えて、株価は上がっていきます。
そして、決算発表です。
噂になっていた予想より業績が良ければ、株価は上がることが多いです。予想より業績が悪ければ、株価は下がることが多いです。では、予想通りに良かったら、どうでしょうか?
多くの場合、なんだ予想通りか!?
この予想で買った人の多くは、失望して売り始め、株価は下がることが多いのです。
ドルも、金と同じような動きをしました。
最近では、有事の金もドルも「売り」と考える人が多くなってきました。
現在の金価格
実際、ウクライナやガザの紛争が起こった今年も金の価格はそれほど上がっていません。
だからこそ、2014年の後半は金がねらい目です。
紛争が起きれば、お金より確かなものの価値が上がるのが当然です。
そして世界共通で価値があり、保管も簡単なものといえば、やはり金です。
また、今年はイラク戦争のときとは異なります。
2003年は、イラク戦争が終われば、それで紛争は終わりでした。
しかし、今年は、たとえ、イスラエルとハマスとの紛争がなくなったとして、ウクライナ、イラク、シリア、中国周辺など紛争が解決されるわけではありません。
じわじわと、金の価値が上がってくると考えられます。
変化の年2014年、2015年
景気も一部では上向き、長期金利は上がると、ここ数カ月言われ続けています。
しかし、長期金利は下がり続けています。
Bricksのバブルははじけると言われ続けていますが、日本経済新聞社の調査による、今年前半の投資信託のリターンランキングは、
- 野村日本ブランド株投資(ブラジル) 22.4%
- 野村日本ブランド株投資(トルコ) 21.5%
となっています。
ブラジル、トルコの株価は堅調です。
しかし、そんなに遠くない、2014年後半か2015年には、長期金利は上がり、新興国の株価は下がると考えられます。
これだけ、大きく長期金利は下がり、新興国の株価は上がってきたため、そのときは反動も大きくなりそうです。
それに対して、「有事の金は売り」と考える人が増えたために、それほど上がっていない金価格は、紛争が拡大したときにも、大きく下がる可能性は少なく上がる可能性のほうが大きいです。
そのため、金に連動した投資信託などがオススメとなります。
しかし、投資に確実はありません。よりリスクが少ないものへの投資が重要です。
だからこそ、2014年後半は金投資をお勧めします。
金価格連動型上場投資信託(ETF)がオススメ
金の現物を買ってもよいですが、保管も大変です。
そういう意味では、気軽に買えるETFが便利です。
ETFとは、証券取引所に上場していて、株価指数や金価格などの指標へ連動している投資信託です。
金価格連動型上場投資信託を買えば、金を買っているのと同じことで、いつでも売れて、現物を買うより手数料も少ないです。
証券会社で売買すれば、買うだけでなく、売りから入ることもできるのです。
金が下がると思えば、売っておいて、安くなったときに買い戻すこともできます。
では、幸運をお祈りします。