2014年前半のIPO銘柄は7割が上昇!10月16日リクルートHDの上場株は鉄板なのか?

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10月は東証上場ラッシュが続く

アベノミクスの影響により、2014年の下半期の株価はあちこちから強気の声が聞かれますね。

お金儲けや小遣い稼ぎを考えている人にとっては絶好のチャンスかもしれません。


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10月前半は株式上場ラッシュがあります。8日、9日、16日と3件続きます。

  • 10月8日 ヤマシンフィルタ上場
  • 10月9日 すかいらーく上場
  • 10月16日 リクルートホールディングス上場

「ヤマシンフィルタ」は横浜市の中規模のフィルタ企業ですが、ほかの2社は有名な大企業です。

「すかいらーく」は、ファミリーレストラン「ジョナサン」「ガスト」を運営する企業で、平成18年に自社買収により上場廃止され、8年ぶりに再上場です。

「リクルートホールディングス」は「リクナビ」「とらばーゆ」などの求人だけでなく、共同購入サイト「ポンパレ」、結婚情報誌「ゼクシィ」など幅広い分野を扱う企業で、はじめての上場です。時価総額は1兆6千億円と数年に一度の大型上場です。

株価が上昇する確率が高いIPO株が狙い目

IPOとは、Initial Public Offeringの略で、日本語に訳すると「新規上場株式」です。未上場の企業が、上場の際に株主が保有している株式などを売り出すことです。

最近は、機関投資家や個人投資家から買いたい値段を調査して値を決めるブックビルディング方式で、公募価格が決められることが多くなっています。

IPOと通常の売買との比較

IPO株と通常の株取引においては、株価の設定や購入手続きなどが変わりますがメリットの方が多いと言えるでしょう。

そのポイントをまとめてみました。

  • 購入のための手数料がかからない。市場で売買するときにはかかる手数料が必要ない。
  • 上場前に購入できる公募価格は、割安に設定されている場合が多い。上場前に高い公募価格を設定すると、上場後ほとんどの人が損失をかかえ、その企業へのイメージが悪くなる。そのため、公募価格は割安に設定されている場合が多い。
  • 歴史の浅い会社は、今後の成長が期待され、株価が大幅に上昇することがある。
  • 上場時の株価は乱高下する。歴史の浅い会社はその価値が分かりにくい。大きく上昇することもあるが、期待された上昇が無いと分かると、大きく値下がりすることがある。

2014年前半のIPOの勝率

気になるのは今年前半の結果です。IPOは、1月1日から9月11日までに34件ありました。

公募価格より初値が上がったのは、そのうち25件です。逆に下がったのは8件です。
1件は変わらずでした。

実に勝率は75%になります。

公募価格と初値の比較

実際の公募価格と初値を比較して、大きな動きがあった銘柄をピックアップしてみました。

上昇率1位

7月15日上場 イグニス
公募価格:1900円 初値:8400円(+342%)
その後の高値:8720円(7月16日) その後の安値:5150円(8月25日)
最近(9月):約6000円

下降率1位

3月19日上場 ジャパンディスプレイ
公募価格:900円 初値:769円(-15%)
その後の高値:836円(4月21日) その後の安値:499円(5月19日)
最近(9月):約600円

大型上場銘柄

4月23日上場 西武ホールディングス
公募価格:1600円 初値:1600円
その後の高値:2396円(8月14日) その後の安値:1565円(4月23日)
最近(9月):約2200円

変動が大きかった銘柄

2月19日上場 アキュセラ・インク
公募価格:1800円 初値:2300円
その後の高値:2460円(2月23日) その後の安値:520円(5月19日)
最近(9月):約950円

解説

まずは、上昇率1位はゲーム開発会社のイグニスです。いきなり、公募価格の4.4倍になり、その後も比較的安定しています。歴史が浅いですが今後も成長が期待される企業のパターンです。

下降率1位は、日立、東芝、ソニーなどの事業をひきついだ液晶パネル会社のジャパンディスプレイです。公募価格を一度も上回ることがない悲惨な結果です。

通常発行株式の20~25%程度をIPOで売り出すのですが、60%もの株式を売り出したことにも原因があります。その後も低迷しているのは液晶業界が不況のためです。

今年の前半での大型上場は、西武鉄道でおなじみの西武ホールディングスです。大型株の値動きを象徴しています。公募価格と初値の差は少ないが、着実に値上がりしています。公募にはずれたとしても、早い段階で買って、寝かせておくと、楽しみな株です。

製薬会社のアキュセラ・インクは、公募価格より初値は高かったのですが、その後値下がりし、現在は公募価格より、大きく下がっています。歴史が浅くて、今後の成長が疑問視され始めた企業のパターンです。

IPO投資のおさらい

IPOで株式を取得して、すべての方が儲けられるわけではありませんが、公募価格と初値を比較したとき75%が値上がりしています。

これは、かなりの勝率です。また、初値では公募価格を下回っても、その後公募価格を上回った株もあります。

つまり大型株は寝かせて、小型株はタミングを見て売却すれば、さらに勝率は上がるという事が言えます。

西武ホールディングスのような大型株は、売り急ぐ必要はありません。とりあえず寝かせておきましょう。IPOで買えなかった人は、上場後の早い時期に購入するのも一つの手です。

すかいらーく、リクルートホールディングスも、このパターンになるでしょう。

小型株は値動きが大きいので、ある程度上がったときに売るのも手堅い作戦です。

しかし、本当に有望企業なら、数十倍に化けることもあります。これらの企業はなかなか情報が少ないですが、熱心に情報を拾っていくことで「本物」かどうか今後の推移が見えてくるものです。

IPOはどこで申し込むの?

もちろん、証券会社です。しかし、購入するためには抽選になります。IPO株は”おいしい”という事は株を少しかじった人なら誰でも知っています。そのため応募者が殺到しますので、残念ながら当選確率はそれほど高くありません。

少しでも当選確率を上げるために、複数の証券会社に口座を開設して申し込んでいる人もいます。さらに、家族や知人にも申し込んで貰っているようなつわものもいます。

ちなみに、すかいらーくのIPOの申し込み期限は9月26日、リクルートホールディングスのIPOの申し込み期限は10月3日です。

興味がある方はトライしてみましょう。

しかし、確実に吉と出るかは保証はできませんので。(笑)

【参考】IPOを購入するまでの流れ 初心者の株式投資情報
http://kabusyo.com/buy/buy71.html

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