返せない額の借金を抱えてしまったら、結局は債務整理が1番良い方法ということを再確認

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多重債務に苦しむ人がとる最終手段は夜逃げ?!でも借金取りは追ってくる

近頃は総量規制だの、グレーゾーンの撤廃だのといった貸金業法の改革で、昔ほど多重債務に陥って夜逃げまで追い込まれる人は減ってきました。

しかしそれでも借金に負われているうちに危ない闇金にまで手を出し、その取立ての厳しさに参って、やっぱり夜逃げをする人もいるわけです。


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ただ闇金業者に限らず、普通のサラ金業者や債権回収会社(サービサー)といった、いわゆる借金取りというのは、逃げた債務者の居場所をいとも簡単に見つけてしまいます。

この狭い国土の上に戸籍管理が行き届いた日本では煙のように姿を消すというのは結構難しい問題なのです。

借金は逃げ切ればチャラになる?借金の時効とは?

夜逃げの目的は、借金の取り立てに参ったということも大きな理由でしょうが、多くの債務者は「借金の時効」を狙って身を潜めます。

民法には借金をしても定められた時効があり、それを過ぎたら債務者に返済義務はなくなるわけです。基本的には金融機関から借金は5年、そして個人的な借金は10年が時効だと定められています。

ではホントに時効まで債権者から逃げとおせば、債務から逃れられるでしょうか?答えはNOです。借金の時効はあくまで基本的なモノであり、プロの金貸しは時効を延長する方法をいくらでも知っており、逃げ得は絶対に許しません。

ましてや非合法の闇金となれば、連中はハナから法律など関係ありません。何年掛かっても債務者を探し出し、逃亡中にさらに膨らんだ借金を情け容赦なく取り立てるでしょう。

債務者の住民票をチェック!第三者でも正当な理由があれば住民票を閲覧できる

SinisterSinister / Caza_No_7

そんな借金取りたちが、どうやって債務者を探し出しているかというと、基本的には債務者の住民票をチェックです。

プライバシーの保護にうるさくなった昨今、委任状もなしに他人の住民票などそう簡単に見られるものかと、タカを括っているアナタ…甘いです。

債務者は債権者に対して借金があるわけです。その債権者が役所を訪れ、債務者と連絡がつかないので住民票を見たいと、借用書から借金に関する書類をすべて示せば、大抵の役所は債務者の住民票の閲覧を許可します。

なぜなら逃げ回っている債務者の方が悪いのですから…

住民票を動かさない債務者を深追いしない!借金取りは気長に待つ

最近の債務者はその辺の事情も知っていますので、本気で夜逃げをする場合、新住所にすぐに住民票を移すなどという真似はしません。

そして密かに時効を待つわけです。ただし今時夜逃げをしようなどと考える考えの浅い人は、借金の時効を延ばす手などいくらでもある事を知りません。

一方債権者の方は、余程多額の負債を抱えた相手でなければ、すぐに追い込みを掛けたりせず、定期的に住民票のチェックをするだけです。

数万や数十万程度の借金で日本国内の何処にいるかわからない債務者を探し回るより、放っておいて延滞金が増えるのを待っていた方が得ですから、借金取りはあわてずじっと待っています。

住民票がないと日本では生きていけない。債務者はいずれ住民票を移す

住民票が現住所の役所にない場合、大抵の人はものすごく不便な思いをするでしょう。

有権者名簿に載りませんから選挙権も失います…といった軽い不便は、もともと選挙に行かない人には関係ない話ですが、公共の福祉サービスが一切受けられないのは結構深刻な問題です。

たとえば住民票のない場所では保険証も作れませんので、ちょっと風邪をひいて病院の診察を受けても支払いは全額負担になります。

一般的な健康保険証は3割負担ですから、その3倍以上の治療費を請求されますので、軽い風邪程度では医者にかかることなどできなくなくなってしまうでしょう。

その他にも、もし子供がいた場合は、住民票がないとその校区の小中学校に通えない場合も出てきますし、住民票がないことで被る不便はただ事ではありません。

いっそすべてを投げ捨てて、ホームレスにでもなれば何とかなるかもしれませんが、そんな思いをしてやっと借金の時効が来たと思い、住民票を動かした途端に借金取りがやってくるのです。

借金取りから逃げるのは賢い方法ではない!今すぐ債務整理が正解

そんなわけで、借金を苦にして夜逃げをしてみても、日本国内で借金取りから逃げるすべはありません。

借金取りがもっと急いで債務者を捕まえたいときには、今回は紹介しませんでしたが、免許証や家族からツテを辿って債務者の居所を炙り出す方法もあります。

さらに逃げれば逃げた分、債務が膨らむだけですので、多重債務に陥った場合は任意整理や自己破産など、債務状況にあった債務整理の方法を選ぶことが解決法となります。

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