スマホの料金を滞納すると住宅ローンが組めなくなる!?「スマホ実質0円」に隠された罠を分かりやすく解説

charge-nonpayment

「スマホ実質0円」に隠された罠

2012年頃から密かに話題となっている“スマホ実質0円問題”をご存知ですか?

携帯電話を購入する際、「スマホ0円」の言葉に誘われて契約したのはいいものの、その後、クレジットカードや住宅ローンを申し込んだら、審査に通らなかったという話をあちらこちらで耳にするようになりました。

その原因をたどると、どうやら「スマホ0円」が関わっているようです。


上手に生きるためのライフスタイルのfacebookページではお金に関する情報だけでなく、遺産相続、夫婦生活の問題、交通事故関連のニュースなど様々なコラムを更新しています。 よろしければFacebookページのフォローをお願いします。

「スマホ0円」はローンの申し込み?

最近では、通常なら数万円するはずのスマホが「0円」で契約できます。

ご存じの通り、そのシステムは単純で、契約時の負担を少なくするためにスマホの購入代金を分割払いに設定しています。

携帯料金の明細書で「月々割」や「月割り」といった記載を見かけたら、スマホの分割払いのことです。

ごくまれに、“本当に0円”の場合もありますが、「実質0円」や「契約時のスマホ無料」などといった内容があれば間違いなく分割払いです。

さて、この分割払いについて、もうお気づきですよね。スマホの分割払いはローンで購入したことになっています。

つまり、スマホ0円で契約した時点でローンに申し込んだことと同じ扱いとなるのです。

通話料金やパケット通信に合わせて、月々分割でスマホの本体価格を支払います。ほとんどの契約が24回払いになっているようです。

滞納するとブラックリストに載る恐れが・・・

携帯料金の滞納でブラックリスト?

分割払いは上手に利用すればとても便利な仕組みです。
最初の負担を抑えられるので手軽にスマホを持つことができます。しかし、注意すべきは“滞納”です。

スマホの分割払いが含まれている携帯料金を滞納すると、その履歴が信用情報に登録されます。
信用情報とは個人の“借金”を管理するデータです。スマホの分割払いはローンと同じ扱いですから、支払いが遅れればペナルティがつくのです。

さらに注意したいのが、“3ヶ月以上滞納”すると信用情報に『異動』というデータが登録されます。
異動は完全にアウト、レッドカードです。

異動とは、いわゆる「ブラックリスト状態」のことを言います。

スマホの端末代はクレジット契約に該当するため、月々の支払いを3カ月以上滞納すると、滞納したことが個人の信用情報として登録されてしまう。この情報は5年間残り、端末代金の支払い完了後もクレジットカードを作れなかったり、ローンを組めなかったりするなどのトラブルがあるという。

[引用元]実質価格0円のワナ、スマホユーザー急増の裏事情 端末代の滞納で信用情報に傷が付くケースも

ブラックになってしまえば、信用情報が関わる全ての契約ができなくなります。
住宅ローン、クレジットカード、自動車ローン、銀行のカードローンなど代表的な例です。

たとえ、滞納分を支払ったとしても異動は登録されたままとなり、5年が経過しなければ消えることはありません。
ですから、最低でも5年間は住宅ローンが組めないということになります。

ついに政府も動いた

平成25年1月には“スマホの分割払いによるトラブル防止”のため、ついに政府広報が注意の呼びかけを始めました。
いかにスマホ利用者が急増しているかが分かります。

スマートフォンが普及する一方で、若者を中心に携帯電話代の滞納が急増しています。携帯電話端末購入時に分割払いを選択した場合、月々の請求には、通信料だけでなく、携帯電話端末代の分割支払金も含まれていることになります。この場合、携帯電話端末代金の支払いが滞ると、指定信用情報機関に滞納の情報が登録され、それにより将来、クレジットカードを作れなくなったり、ローンを組めなくなったりするおそれがありますのでご注意ください。・・・

[引用元]携帯端末代を分割で支払っている場合の滞納にご注意ください。あなたの信用情報に傷がつくおそれがあります

とはいえ、スマホを一括で購入するのは負担が大きいですね。
「分割=ローン(クレジット)」と分かっていても利用している人も多いと思います。肝心なポイントは、“滞納しなければ問題ない”ということです。

子供の将来に影響がある場合も

最近では子供がスマホを持つのが当たり前の時代になりました。
この場合、契約者は子供、支払者が親といったケースがありますが、もしスマホの分割払いが含まれている携帯料金を滞納してしまうとダブルパンチです。

契約者が親であればそのような状態にはなりませんが、契約者を子供に設定した場合、二人の信用情報に履歴が残ります。
親が支払いを滞り異動が登録されると、契約者である子供の信用情報にも異動が登録されてしまいます。

子供の将来を考えると、信用情報に傷をつけるのだけは避けておきたいことですね。スマホの分割払い、計画的に正しく利用するよう心がけたいものです。

スマホ料金の滞納「リスク」まとめ

スマホの分割払いが含まれている携帯料金を滞納するとどうなるのか?をまとめてみました。

自身の契約の場合

  • 滞納履歴が信用情報に5年間登録される
  • 滞納3ヶ月で『異動』が登録され、いわゆるブラックリスト状態に
  • 信用情報に異動が登録されると、5年間は住宅ローンやクレジットカード、自動車ローンや銀行のカードローンなど契約できない

契約者は子供、支払いが親の場合

  • 両者の滞納履歴が信用情報に5年間登録される
  • 両者の滞納3ヶ月で『異動』が登録され、いわゆるブラックリスト状態に

自分自身だけの問題で終わらない場合もあるのでスマホの分割払いがローン(クレジット)であることを認識して、上手に活用するよう心がけましょう。

Top