日本は大丈夫?カジノ先進国シンガポールはヤミ金問題が増加中

日本は大丈夫か?カジノ先進国シンガポールはヤミ金問題が増加中
日本にも遂にカジノが解禁される日が近づいています。
自民党のカジノ議連メンバーは今年の秋の臨時国会でカジノ法案の可決を目指しているようです。

政府は17日、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の整備を検討する新組織を作る方針を固めた。議員立法のIR推進法案(通称・カジノ法案)が秋の臨時国会で成立する可能性があることを踏まえ、関連施策の準備に入る。政府としてカジノ整備の検討に着手するのは初めて。2020年の東京五輪前に施設を整備し、海外客も集めて経済活性化につなげたい考えだ。ただ、カジノはギャンブル依存症や青少年育成への悪影響が懸念されており、負の側面のしっかりした検証も欠かせない・・・

<カジノ>解禁へ新組織…政府、東京五輪前の整備目指す ヤフーニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140718-00000012-mai-pol

国内ではすでに、東京(お台場)、横浜(みなとみらい)、大阪(ベイエリア地区、USJ)、長崎(ハウステンボス)、宮崎(シーガイア)他いくつかの自治体が誘致に乗り出しています。

カジノができると「観光客が増える」、「雇用が生まれる」など地域が活性化されるのは間違いありません。経済の活性化は国民だれもが望むことではありますが、カジノは所謂ギャンブルですので、開業により様々な問題が起きる可能性があります。

カジノができる事で潤う業界

カジノ歓迎派の多くは、その中の利権構造に入るのが目当ての人が大半です。確かにその恩恵に預かれる業界とそうでない業界が生まれます。

儲かる業界

  • スロット、カジノ機器メーカー
  • ゼネコン
  • ホテル、旅行業界
  • 飲食

儲からなくなる?業界

  • 国内にあるギャンブルと関連業者
  • パチンコ屋
  • 競馬
  • 競輪
  • 競艇

儲かる業界はこれは間違いありません。誘致により多くの利益が得られるでしょう。

一方、儲からなくなる?業界は、これはどれ位の波及効果があるのか見えない部分があります。
パチンコ業界の場合には、すでにカジノ利権に入り込もうとしているホールやメーカーもありますので、本業の業績が悪化してもカジノで利益を得られる可能性があります。
何れにしても蓋を開けてみないとどちらに転ぶか読めません。

シンガポールでは

singapore


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昨年の年末に、自民党、日本維新の会、生活の党の3党が共同で国会に提出したのがIR推進法案だ。IRとは複合的な施設を意味し、カジノをはじめホテル、レストラン、ショッピングセンター、劇場ホールなどを合わせて設置する。またビジネスでの使用を目的に、見本品を並べることのできる広い展示場と会議室も用意し、海外からの顧客との商談も可能だ・・・

シンガポールが実行する自国民へのカジノ制限とは ヤフーニュースより(7月13日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140713-00000032-economic-bus_all

シンガポールでは、2010年7月にマリーナベイサンズ、2010年2月にセントーサ島に合法カジノができました。予想通り活況で、2012年のカジノ収入は4000億円でGDPの1%を占める一大産業になったようです。また、観光産業なども加えたら相当な経済効果となっているものと思われます。

しかし、カジノができた事による負の側面も結構大きいと言われています。

それは、多重債務者の増加により悪質なヤミ金が増えたということです。同国にも合法の貸金業者はありますが、カジノにはまって多重債務になり、挙句の果てにはヤミ金にまで手を出してしまう人がいるということです。日本同様にヤミ金の取立は苛烈で自殺に追い込まれるケースもあり社会問題化しています。

また、貸金業者とともにニーズが高いのが質屋です。手持ちの財産を手っ取り早く現金化できるので、質屋は増えているという事です。
これは、シンガポールに限らず、マカオ、韓国などカジノがある国は同様な現象のようですね。

しかし、同国でも手をこまねいている訳ではなく、ギャンブル中毒と多重債務者を増やさないために、以下のような制度が設けられています。

  • 自国民は入場税が必要
  • 21歳以下の入場禁止
  • カジノ内にATM機は設置しない
  • 生活保護者の立ち入り禁止

日本とは事情が違いますが、日本以上に国土が狭い国ですので、国民が中毒にならないようにこれからも様々な規制があると考えられます。

日本でもギャンブル中毒、多重債務者を増やさないために

日本国内でも、これから議論が大詰めになると思いますが、多重債務者の増加、ギャンブル中毒の増加、裏社会との断絶、治安の悪化など、カジノによる負の側面が大きくならないようにして欲しいと思います。

場所選びから、入場制限まで慎重にルール作りをして欲しいと願います。

また、カジノを作るのであれば、町中にあるパチンコ、パチスロ店を少なくするなど、国民がギャンブルをする環境を減らすなどの一定の規制も必要かもしれません。

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